妖怪いそがしと、強迫観念
皆さまこんにちは
気がつけば今年もあとわずか、
年の瀬、師走の時期になりましたね。
師走の語源はお坊さんも走りまわるくらい慌ただしい時期だから、ということのようですが、
たしかに12月に入ると、なんだか毎日がバタバタと過ぎていくように感じます。
正月休みを前に、片付ける仕事が増えていくのもあるし、
大掃除などできれいにしなくちゃ、クリスマスもあるし食材も用意しないと、年賀状も準備しなきゃ…
あれもこれも、と、てんやわんやな状態で、
頭の中もパニックになってしまいそうです。
昔の人は、これを
妖怪いそがし
のせいだと考えました。
この妖怪にとりつかれてしまうと、
気分的に焦りが出て、つい口癖は
「いそがしい、いそがしい」
常に忙しくて落ち着かなくなってしまうとか。
この状態って、現代風にいえば
強迫観念
だと思うのです。
~しなきゃいけない、と必要以上に自分を追いつめている状態。
~しなくてはならない、
こう考えると、常に何かに追われるように、
やることだらけのため、
毎日忙しい忙しい、
いそがしに取り憑かれてる状態です。
ここはひとつ、
少しだけ言い方を変えて
~しよう、~したい
に変えるだけで、
妖怪いそがしさんは、いなくなってくれるはずです。
やらなくてはならない、
義務感のようになるとしんどいですが、
自分がそれをやりたい、しよう!
と前向きな気持ちですが取り組むことで、
心理的負担は減るはずです。
それにすべて自分がやらなくては、
と思いこむのではなく、
誰かに少しづつ任すことで、
自分がやらなくては、という強迫観念からも離れることができます。
慌ただしいこの時期だからこそ、
いそがしに心を奪われないよう、
「やらねば」の呪縛を解き放っていきましょう。