ぽぷらの樹東住吉のブログ

児童デイのおしごと、人間心理、アートなど、作家活動もしているSNS担当者が、幅広く発信中☆

UberEATSのちょっといい話


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これは、先週の土曜日のことです。

学校が休みの日は児童たちが朝から来所するので、

昼食は持参のお弁当か、保護者様からお金をお預かりして、近くのお店で買ったりします。

 

その日はひとりの男の子が、

マクドナルドが食べたい、と言い出しました。

一番近くのお店までは少し離れており、

スタッフも昼食を用意していなかったので、

UberEATSでデリバリーしてもらうことにしました。

他にもお昼買いの児童が数名おり、

みんなもマクドナルドにしたいと言い、

合計5名の注文となりました。

 

子供たちはハッピーセットを頼み、

おもちゃとポテトが届くのを心待ちにし、

今か今かと玄関付近で待っていました。

 

予定到着時間を少し過ぎ、

待ちに待ったUberEATSのカバンを背負ったおにいさんが到着しました。

 

現在はコロナウイルス防止の観点で、

置き配のほうが望ましいのですが、

現金での支払いのため、玄関先で荷物を受け取りました。

 

代金の端数が199円。

ちょうどになる小銭がなかったので、

半端分は200円を払いました。

おつりは1円。

すると配達のおにいさんは、10円を差し出し言いました。

「手持ちに1円がないので、これをお受け取りください」

 

いえいえ、それならおつりは結構ですので取っておいてください、

そう断っても、

それはできませんから、と笑顔で拒みました。

そして子供たちにおもちゃの入った袋を渡すと、

ハッピーセットのおもちゃこんなにたくさんあるよ!すごいなー、みんなよかったね」

爽やかスマイルで声をかけてくれました。

 

おいしいポテトやナゲット、おもちゃが届いて、

子供たちは目を輝かせて大喜び。

配達してくれたおにいさんに

ありがとう、ありがとう、

また来てね、と

何度も何度も、手をふりながらお礼を言っていました。

 

おにいさんも、忙しいお昼の時間なのに、

しばし立ち止まり、子供たちの目線にたってお話してくれ、

帰る際は何度も振り返り、子供たちの声かけがうれしかったのが、すてきな笑顔をみせてくれました。

 

配達員のマナーの悪さがニュースで放送され、

社会問題にもなっており、

ごく一部の人の悪態で、UberEATS全体のイメージが悪くなってしまっているように感じます。

けれど実際は、交通ルールを遵守し、

品物を大切に運び、優しい気持ちで働いている人がたくさんいるはずです。

 

コロナ禍の中で、

人同士の接点が減り、

なんとなく人間関係が希薄になっていますが、

心と心のつながりが感じられたり、

自然と笑顔になるような優しさにふれること、

精神衛生上とても大切だと感じました。

 

わずか数分の出来事ですが、

穏やかな幸せが流れていた、

土曜の午後でした。